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2025.4.8

楽しく遊んで学べる観光牧場「やぎのいえ」

安来市清瀬町にある
のどかな田園の中に、
可愛らしいヤギたち、
その他、たくさんの動物たちと
触れ合える
観光牧場「やぎのいえ」
を訪ねました。

牧場の場所は、見晴らしが良く、
かなり分かりやすい場所にあります。

「やぎのいえ」に近づくと、
建物に分かりやすく
名前が見えます。

入口の曲がり角に看板が見えました。

目印のソフトクリームの形をした
建物を目指して進みます。

農業者優先道路があり、
順路に気を付けて進みます。

親切に看板が設置してあるので、
それに従って進みます。

川の土手沿いの道からは入れないので、ご注意ください。

駐車場は15~20台が停められます。

遠くから見えていたソフトクリームの形をした
建物は、軽食を売っている売店でした。
ここで、ヤギミルクのソフトクリームや、
唐揚げ、カレーなど、簡単な軽食を食べることができます。

元々建っていた古民家をそのまま活用している為、
雨の日でも室内で楽しむ事ができます。

猫たちと触れ合う事もできます。

この牧場を経営されているのは、
ヤギの魅力を発信する達人、竹川奈緒さんです。

東京都江戸川区の出身で、
小さい頃から動物好きだった竹川さんは、
動物に関わる専門学校に進学し、20歳の時に静岡県伊豆市の動物園に就職しました。
元々は爬虫類の方が好きだったそうですが、
2年後に一緒に働いていた友人と共に
京都にあるヤギ牧場へ転職したことが人生の転機となりました。

「そこでヤギの魅力に出会い、ヤギの虜になりました。」と竹川さんは語ります。
23歳の時には、鳥取県伯耆町に移住し、自らヤギ牧場を始めますが、
2019年に新型コロナウイルス感染症が流行し、苦労の日々を送ることになります。
その頃を振り返り、
「30頭のヤギたちの世話をしながら、お客様が来ない日々が続き、本当に大変でした。」
と語ります。
そんな中、2022年に知人の紹介で安来市に農地付きの土地を購入し、
ヤギ牧場の移転を決意します。
その後、クラウドファンディングなどで資金を集め、
敷地を整備し、2023年8月に念願の観光牧場「やぎのいえ」をオープンしました。

「もし、専門学校で友人と出会わなければ、ヤギの魅力に触れ合う事もなく、
そのまま爬虫類好きの雇われ飼育員になっていたかもしれません。」と竹川さんは笑顔で話します。
竹川さんにとって、ヤギは多用途に魅力のある動物です。
「家畜として優れているだけでなく、ミルクや食肉などの資源としても活用しやすいんです。
特にミルクは、ヨーグルト、チーズ、アイス、石鹸などの原料にもなります。
牛乳よりもお腹に優しく、カルシウムも豊富で、あっさりした味が特徴です。」

ヤギは草を食べるため、環境にも優しい動物です。
「関われば関わるほど、動物としての面白さを発見できます。
ヤギの家畜としての歴史も長く、日本のコンパクトな生活にも合っているんです。
ヤギは立体を認識する能力が高く、傾斜地での飼育にも適しています。」
専門学校で学んだ専門的な知識も活かされています。

オープンから2年が経ち、徐々に認知され始めた
「やぎのいえ」には保護動物も多くいて、地域貢献の一役も担っています。
エミューやポニー、ミニブタなど日常生活では、まず見る事のない種類の動物にも触れあう事ができます。

「手作りの柵などが、のどかな田園風景に良く合っていて、
町内の住民の協力を得ながら、少しずつ動物も増えています。」

 

 

また、ヤギ業界での情報交換にも積極的に参加し、常に広い視野で牧場経営に取り組む竹川さん。
「今の環境は、お金の面や人の問題など、いろいろとやる事が多いですが、
やりたい事をやりたい様にできるということにやりがいを感じています。」

今後の目標は、ヤギの魅力と可能性を追求しながら、
地域の子どもたちに愛される観光牧場として、安来の地域に根付くいていくことだと言います。

「これからも、ヤギと動物たちと共に、安来の地で温かい場所を作っていきたいです。」
竹川さんの笑顔と動物たちとの触れ合いに、心が癒される「やぎのいえ」。ぜひ一度、訪れてみてください。

観光牧場 やぎのいえ
島根県安来市清瀬町271
0854-26-0286
定休日:火、水、木曜日
入園料
平日  大人  1,000円
子ども 500円
土日祝 大人  1,400円
子ども 600円
*年間パスポートもあります