2017.6.7
左官職人の作業風景を紹介します。
こんにちは。マエダプラスターズの前田です(^-^)
駐車場のコンクリートを綺麗に仕上げる為に、専門的な道具を駆使しています。
コンクリートを施工する作業を見る機会は少ない、かもしれませんね。
コンクリートは、固まる前はドロドロな流動状の物です。
これを施工する範囲に均して行きます。
一般的に車を駐車するスペースでは、コンクリートの厚みを10cmになる様に施工します。
コンクリートを均す際に、「ワイヤーメッシュ」と呼ばれる金網を埋め込むと、
更に強度を増す事ができ、硬化した後でも、ひび割れにくいコンクリートが出来ます。
そして、ドロドロで柔らかい状態のコンクリートの表面を仕上げて行く訳ですが、
ここで、専門的な道具と、左官職人の技術を駆使します。
多分、普段お目に掛かる事のない道具だと思います。
私たちはこれを「タッピング」と呼んでいます。
原理を説明させて頂きます。
コンクリートは、砂、セメント、砕石、水 で出来ています。
断面を絵にすると、このようになります。
「タッピング」という作業は、物質の「液状化現象」を利用しています。
**「液状化現象」とは。
水分の多い地盤に振動を与えたとき、地中の砂や小石と水が分離し、比重の軽い水と泥(セメント)が地表に集まってくる現象。
表面を叩くと、水分とセメント、砂を混ぜた物は表面に上がり、重たい骨材は沈んで行きます。
表面の水分は蒸発してなくなるので、最終的にセメントと砂を混ぜた物が多く表面に残る形になります。
コンクリートの表面を滑らかに仕上げる為に、とても大事な工程です。